陽はすっかり暮れ、勝山の道の駅(永平寺温泉・禅の里)で名物おろしそばを食べつつ、二人とも、本日の細かな感想などはもうあまり出ない。
それぞれの記憶の中にどっしりと実感があるので、わざわざ言葉にして持ち出す気にならないのでした。
この道の駅は、オアシスレベルがかなり高く、お風呂も入れるんです。
「また明日!」とRYO-JIさんを見送った後、雨で冷えた身体を温泉で温めました。
ちなみに、RYO-JIさんは福井市に戻って宿泊するとのこと。
僕は高速代捻出のため、いつもの車中泊です。
明日はどうなるのかな。この上さらに驚かせてもらえるのかな?
などと、ニヤニヤしながら寝床を組み立てましたが……そうだった。嫌なことを思い出してしまった。
まくら。
その、最重要級アイテムを積み忘れてきてしまったこと、それ自体を日中完全に忘れていた。
街中のどこかで450円のそばがら枕を買う想像をしていたものの、ほら、バンパーを割られて……。
寝袋のスタッフバッグにタオルを詰めて代用です。
ああもう、ぜんぜん頭が安定しない……。
(※追記すれば、この後もとんと枕入手のチャンスは訪れない。というか忘却する。
しかし、適度に疲れた彼は、大降りの雨に打たれる車中でもすぐさま眠りに落ちるのであった。)