八幡太郎こと源義家が康平5年(1062)の奥州征伐の際、ここで先勝祈願をした。
祭壇を設け、しめ竹(しめ縄を張るための竹)代わりにスギの苗2本を植えたのが、後のこの巨樹だという。
そして、東征の行き先で続々生まれていったのが、
宮城県「上沼八幡宮の姥杉」(1057年~69年)、
茨城県「静のむくの木」(1083年)、
山形県「石山の大スギ」(1089年)、
という、お手植え伝説の巨樹群。
もちろん、もっともっとたくさんあるはずです。
この逆杉の場合、義家お手植えだとすれば樹齢は950年~くらいになるのでしょう。
神社側の解説にある1500年とは食い違いますが、「東征の途中、逆杉に神気を霊感され」という説も併記されています。
いずれにせよ、日本史および全国を視野に入れて考察しがいのある代表的巨樹のひとつ、それゆえの国指定天然記念物と言えます。