いや、これは本当に凄い。
旅の前半、少々満腹感を覚えるほどに巨大なクスを満喫してきましたが、続きの感覚で見ても全く引けを取りません。
このどっしりとした樹形の形成には、もちろん地形の傾斜が関係しているでしょう。
計測データによれば幹周囲は9メートルとのことですが、基準高さを少し誤ると大きく異なった数値となるはず。
現地での印象では11~12メートルほどもあるように見え、9メートルはかなり控えめな数値に感じます。
全国各地に見られる例の通り、明らかに二本のスギが成長とともに癒着した「夫婦スギ」です。
が、もしこれが半分だとしても、数十メートル上部まで太いまま立ち上がるその姿は巨樹として十分に注目に値するレベル。
前出の「高井の千本杉」は明らかにやりすぎ……でしたが、こうして複数本を同時に植える例は珍しくなかったようです。