一本で二度おいしい巨樹。
うーん、なんなんだ、この眺めは。笑
外見がああなので当然と言えば当然なのですが……度が過ぎた当然だ、これは。
お地蔵さんもなかなか大きいのですが、この幹姿、桜の巨樹として十分立派なサイズ。
何より、この特殊な状況で生きているにも関わらず、明らかに健康状態が良い。
お地蔵さんと桜が同列の信仰対象になっている。
地獄から衆生の魂を救済する地蔵菩薩と、咲いて散ることで生死を暗喩する桜。
その両者に引き合う力を感じるというのは考え過ぎでしょうか。
ちょっとした集会くらいは開けそうな広い地蔵堂自体も、手入れが行き届いていて、地域の方々に大切にされていることが伺えました。
すぐ外に、その名も「桜地蔵」バス停があり、雪の日や夏の暑い日には、ここでバスを待つのかもしれません。
地域のシンボルとしての巨樹に出会う度、暖かい気持ちになれます。
ウチにはこんなすごい樹がある! と、きっと語られていることでしょう。