こちらは、2019年9月の巨大台風通過後、お見舞いに行った際の写真です。
香取市や山武市は激甚災害指定され、杉木立が真ん中から次々へし折れたくらいの暴風が吹き荒れました。
心配して見にきて、一瞬、折れてる……! と焦ったのですが、これはどうやら、大クスを支えるためにワイヤーでつないでいた別の樹の枝が折れて墜落したもののようです。
大クス自体は以前と変わらない風に見え、とりあえずほっとしました。
……と、このように、大きな災害ごとに心配になってしまうご老体です。
しかし、周囲には、かつて自身の枝が地面に接し、根を出し、ついには別の樹になってしまったという(伏状更新)タブの大木が何本もあり、さながら森のようになっています。
老樹・府馬の大楠としても、どこか肩の荷を降ろして余生を生きているように感じるのは自分だけでしょうか。