ありがとう、また来ます。
そう大杉に告げて車に戻ってくると、ふーっと、これまで体験したことのない疲労、満足感が身に満ちました。
余韻の中、無言で放心。
曇ったウィンドウの向こう、観光バスが入ってきて、ご団体が大杉を見に降りていく。良いタイミングで杉と相対することができた……と思いました。1対1だったもんね。
やはり日本は森の国、樹の国なのだと再確認します。
日本人は基本的潜在的に樹が好きで、関心がある。一応は名所として見に来る。
その意識をもっと大切に育てて、日本の未来を形作るための要素に組み込んだら、きっと面白いと思います。
……さて、そういうわけで。
帰りますか!
ナビをセットすれば、460キロメートル:6時間半くらいの帰路。
でも、帰るだけならなんてことはない。あっさり。
渋滞に巻き込まれもしましたが、その夕暮れには家に無事たどり着きました。