推定樹齢は1300年とされているとか。
それでなお、地蔵堂の上空に渦巻く緑色はかなり濃い。
大正13年に天然記念物指定される以前から、地蔵尊込みで保護されて来たおかげでしょう。
枝が大きく枝垂れている箇所もあり、広い囲み面積の役割が実感できます。
いわば超弩級のノーマルな杉。
普通の杉の木をトカゲとするなら、この樹はまさに恐竜です。
姿は似ているけれど、何かが完全に違う。
その突出した存在感こそが人々を突き動かし、お寺を建立させるに至ったのでしょう。
この幹の太さがあれば樹高50メートルでも余裕と思えますが、実樹高は30メートルほどらしい。
もっと高かったものが落雷のせいで折れたそうで、昭和50年代に避雷針を設置した時に上部を観察したところ、先端部面積は4平米ほどもあったとか。
4平米って……1坪が3.3平米なんですが……なんという大きさ。
ともあれ、落雷で炎上しなくて何よりでした。