知っていればチェックしたのですが、東京国立博物館本館前庭にもユリノキの巨木があるそうです。
(しかし、そこにもし立ち寄っていたら、御苑のユリノキを観察する時間はゼロ。というか御苑門前で立ち尽くしていたはず……)
それによると、
「明治8、9年頃渡来した30粒の種から育った一本の苗木から明治14年に現在地に植えられたといわれ、以来博物館の歴史を見守り続けている。
東京国立博物館は「ユリノキの博物館」「ユリノキの館」などといわれる。」
樹齢から考えて、この御苑のユリノキも、この種子の中のひとつだったのではないでしょうか。
逞しくも、立ち姿にはどこか優美なシルエットが印象に残ります。
北海道で見たヤチダモにも似て……いや、枝張りを含めるとどこかカツラ的な……と、未見の樹種の特徴を味わうのは楽しいです。
プレートには、「巨樹・巨樹林調査」のナンバリングがあります。
4件のコメント
to-fu
流石にこの木は覚えてますよ!もちろんユリノキだったなんて知りませんでしたけど…
改めて見ると本当に美しい樹形ですね。こんなにフォトジェニックな木だった?と驚きました。
まあ、それだけ樹木に対して意識が向いてなかったんでしょう。
きっとただデカい木だな、くらいの認識しか無かったのだと思います。
いつものようにワイルドな巨樹探訪もいいですが、広大な庭園をのんびり散歩しながら
目についた大きめの樹木を拾っていくような撮り方も楽しいですよね。
特にこれから散歩には最高の季節になりますので、どこへ行こうかと今から楽しみです。
狛
to-fuさん>
この樹があると無いとでは景観の価値が大違いですよね。
数年巨樹を見てきましたが、欧米系?の樹種に遭遇することは少なく、なおさら新鮮な目線で見ることができました。
目黒区にも5m弱くらいの個体があるようですし、御苑のこの樹ほどのインパクトは難しい(この周囲環境はずるい笑)としても、注目して見てみたいと思いました。
この樹だけで終わってしまうともったいない。
そうですね、冒険からくる興奮はゼロですが、ちょっとアカデミックな?アーティスティックな?気分で巨樹を見ることができるのも良いですね。
かなり歩かされるので、都会の巨樹巡りにもよく出来たカメラバッグは必要かもしれません。笑
RYO-JI
巨樹に興味がない頃にも関わらず、見ていて記憶に残っている・・・。
そういうのは幹周などのサイズとかではなく、その「姿」が印象的だったので覚えているのでしょうね。
実際この立ち姿を拝見していると、美しいなぁと思います。
広大な場所にこれだけ樹高ある大きな樹があると、誰もが目に止めるでしょう。
森の奥でひっそりと朽ち果てそうになっている巨樹からすれば、随分と幸せな樹ですね。
ユリノキという名称は知っていましたが、その存在はあまり意識したことなかったです。
いかにも日本原産っぽい名前ですが、違うんですね(汗)。
勉強になります。
狛
RYO-JIさん>
当時は巨樹に対してほんとに盲目で、えっ、こんな樹の横を素通り!? という恐るべき事態が頻発していたわけですが、この樹はただ被写体としてだけでも記憶に残るのに十分でした。
3本1組ですが、枝張りで言えば周囲20メートル以上はあるでしょうし、夏に見たらどんな印象を受けるか、想像すると楽しみになります。
ユリノキをDBで調べると、意外や意外、青森などでも育っていたりして、都市型でありつつ気候耐性もありそうです。
我々が四国の山奥の集落で見た巨樹などとは全く真逆にいる巨樹。
観光地化しているというレベル以上の立地です。当たり前ですが、この樹はこれからもずっとこうして生きていくのでしょう。
……そう考えると、これだけ見事に絵になる立地で落雷がないことは幸運です。
夏の東京と言えば雷と夕立……という印象もあるんですが、やっぱりビルの方に引き寄せられてるんですかね。笑
東京へ行く機会は減ってしまいましたが、また東京の巨樹巡り、してみたいです。