……が、平成10年の調査で実はエノキだったと判明する。
一躍、樹種日本一に躍り出ることになり、周囲は騒然となったそうです。
二重のびっくり。ウチの地元で日本一が見つかってしまった! これは興奮するでしょう。
伝承にとどまらず、現代に活きるエピソードも豊富で、実に面白い巨樹です。
実際観察した印象としても、太すぎるあまりかエノキというよりはムク……むしろ年経たケヤキのような重厚感すら感じます。
近寄れずとも、計測に偽りなしと言った太さを見せつけてくれます。
地上2、3メートルくらい、あまり高くない位置で分岐し、それぞれもかなり太い。
表面を覆う苔の緑の印象が鮮やか。書籍の写真では冬の赤茶けた印象が多かったように思います。