考察という名のつまんないツッコミをしてみるなら、クスの幼木にわざわざ声を掛けるもんかなあ? と。
しかし、下記する「明神のクス」もほぼ同年の個体と推測されており、頼朝が先勝祈願した頃、この一帯には若いクスが多かったのかもしれない。
もし神社の植樹が計画的だったとしたら、あえて幼木に注目するシチュエーションも生じたかもしれませんよね。
「頼朝サン、ぜひこの若輩クスに声かけてやってくださいよ」とか頼まれれば、断りはしなかったでしょうし……
いや、真相は全くわからないですけども。笑
あえてお手植えとせず、乗馬鞭をぶっ刺してもいず、より若い「産土八幡神社のクス」を無理に関係させてもいない。
現世利益的パワーゲット! を謳っても、どうにも歴史成分が濃くなってしまうのはちょっと不器用でもありつつ、伝承と歴史の境界線をきちんと見極めているところに好感が持てました。