……なんと失礼なことか。
参考資料の印象よりもずっと立派な巨樹です。
ここはまったく、「高レベル巨樹地帯」と呼ぶにふさわしい。
どうしても「あの怪物」と比較され、地味だと言われてしまうでしょうが、この飯盛杉も、植林の杉とは全く雰囲気が違います。
御神木として十分見栄えがするし、個性的。
巨樹好きを自称するならば、飯盛杉だけ見に来たとしても損はない(そのパターンはありえないのですが)。
目通り周囲は7メートルらしいですが、根幹そのままの太さで十メートル以上立ち上がり、そこから急に二又に分岐している。
この奇妙な幹形状は、おそらく一度雪の重みで主幹が大破し、時を経て息を吹き返して再成長したものと見ますが、どうでしょう。
まるで別々の樹を無理矢理接合したかのような姿です。