イチイは本州から樺太にまで生える寒さに強い樹。
北海道「言問の松(マツではなくイチイ)」を、いつか見に行きます……。
神官が使う笏が作られたことから、仁徳天皇がこの樹に正一位を授けたので「イチイ」の名が出たとされている。……とのこと。
笏の他にも弓材として有用らしく、ギリシャもアイヌも「弓の樹」に該当する言葉を充てているのが興味深いです。
別名は色々あり、よく聞くのは「アララギ」や「オンコ」ですね。
「治郎兵衛のイチイ」にも、真っ赤な実の残りがついていました。
この果実は甘くて食べられるんですが(子供の頃食べたことがある)、タネはアルカロイド入りで、つまり毒。
葉や果肉以外、イチイ全体にアルカロイドが含まれるらしいです。
なのにイチイ、お箸の材料になるんですが……微量だから大丈夫なのか。