身を置くうち、弱肉強食というより魔界に近い世界ではないかと思い始めました。
それほどどこを見ても常軌を逸する光景ばかりが続く。
何一つとして人間の知性がデザインできないような凄まじい形態をさらけ出している……。
ある樹は内臓剥き出しで生き続け、またある樹はもはや樹であることをも忘れてしまったかのような異形。
生きては死に、死んではまた生き……。
人間はさも知ったように「死は生の一部である」などと言いますが、この生き物たちは、ずっと現在進行形で「死にながら生き続けている」のではないか……。
本当に死んでしまっているのか? 死んでいるふりをして何かを企んでいるのではないか?
背を向けているうちに追いかけてきそうな不吉な気すら感じ、はっきり言って怖かったです……。