軟禁久しいコロナ禍中ですが、ようやく東北圏における感染者数の増加に歯止めがかかってきました。
緊急事態宣言が解除されたので、「宮城県からは出ない」「移動も含めて密状態を避ける」「調子に乗らない」等のルールを徹底しつつ出かけてみることにしました。
いや本当、巨樹行としてはベストシーズンでありながら、随分とお預けを食ったものです。楽しみたいというより、不健康を解消したいという欲求に変わりつつあります……。
この期間、地図の類はあえて見ないようにしていました。
苦しみながら一ヶ所選んだのがこちら、大崎市の「臨済宗妙心寺派 大貫山 祇劫寺(ぎこうじ)」。仙台から下道を北上して1時間45分という距離感です。
この地域は現在も涌谷町という地名ですが、婚姻から仙台伊達家に連なることとなり「涌谷伊達家」と通称したそうです。
祇劫寺は、初代藩主・伊達安芸定宗公の隠居所であり菩提寺。
(「祇」という字は「ネ」偏の「氏」と書きます。)
4件のコメント
to-fu
マルミガヤとは初めて聞きましたが、巨樹巨木クラスのものは仙台周辺に集中しているみたいですね。
それにしてもヒダリマキガヤにハダカガヤ…変異カヤシリーズは色々見てきたものの、そのどれもが
どこがやねんとツッコみたくなる代物ばかりでした。でも流石にこの丸さには納得です。丸い。
変異タイプのカヤは種子を埋めても何故か普通のカヤが生えてくるというのが定説のようですが、
このマルミガヤは違うんでしょうか。そちらのエリアに集中していることからも、同一のカヤの
子孫であるように思えますが…面白いです。
しかしこの素晴らしい枝ぶり。実が丸いとか抜きにしても巨樹として十分見応えがありますね。
モノクロの最後の一枚なんかトゲトゲしたシルエットがヒノキのようにも見えて格好良いです。
この枝の広がりを見て、周辺環境があまりにも違う巨樹ですがあのときがわ町の「西平のカヤ」を
思い出しました。ああ、カヤもいいですねえ。遠くに行きたい…
狛
to-fuさん>
マルミガヤは他にも宮城県に複数巨樹が存在することから、伊達家お気に入りの品種だった疑いがありますね。笑
実を見れば特徴はわかりやすくて、ああ、これは区別付く! と納得でした。
カヤの実を食糧と紹介する常ですが、いつか実食してみたいものですね。
果実はないので種子(要するにドングリみたいなもの)を食べることになるようですが、いろいろな変種カヤを食べ比べてみると、それが珍重された理由ももっとはっきりするかも?
炒って、ナッツ風に食べると良いんでしょうかね。渋かアクかに当たると嫌ですね。笑
僕も「西平のカヤ」を思い出しましたが、こちらの方がさすがに若そうです。
貫禄はあちらですが、このカヤはすごく枝葉が豊かなので、幹周数値以上に良い樹だと印象に残りました。
RYO-JI
マルミガヤ、私も初めて知りました。
パッと見、他のカヤと区別がつかないです(ジッと見ても・・・)。
実が丸いからという由来のネーミングはわかりやすくていいですね(笑)。
カヤ=お寺のイメージがあって、ここも違和感なく拝見できました。
ただ枝葉がめちゃくちゃ多いのが印象に残りました。
環境も良さそうでまだまだ大きくなりそうで今後の成長に期待が持てますね。
東北の雄である伊達定宗が手植えしたという逸話が残っているということに地域性を感じます。
狛
RYO-JIさん>
そこまで気にしていなかったのですが、マルミガヤというのは東北のこの辺りメインの品種なのでしょうかね。
いや、樹の外見は本当に「カヤ」という感じなので……。笑
やはり、カヤがそこまで大きくならないとは知っても、5メートル台というのは物足りなさそうですよね。
しかしその点、この樹は樹下に入った時の鬱蒼とした感じ、夏日に行くとくっきりと印象に残ってくれます。
下で小さい椅子でも置いて、ゆっくりしたかったです。
宮城の文化財は何かと武将・お殿様がらみで、まさに地域性です。
すごい愛着です。笑