豊かで新しい緑色の枝葉には、若々しささえ感じました。
とはいえ、推定樹齢の数字はどうあれ、やはり超長寿を生きてきた樹であることは間違いなさそう。撮りながら反対側に来てみると、樹勢回復の手術を受けた跡がありありと残っていました。
えぐれたようになった部分は、もともと空洞だったようでもありますが、樹脂かウレタンのようなもので塞がれています。
このおかげもあってか今は健康に生きられているようで、科学という人の知恵もなかなかのものだなと感心します。
治療が済んでいるというおかげか、親しみやすい、明るい性格の樹のようにも感じました。
この唖然とするほど巨大な幹……というより、ほぼ岩山です。
根周りは30メートル以上、目通りよりもっと上でも11メートルを超える太さがあるそうで、まさに巨樹中の巨樹という大きさです。
これだけの主幹に洞が空いていると、どうしても祠を作らずにはいられなくなるようですね。