でも、その中ではなく。
「塚崎の大楠」は、裏山の鬱蒼とした雑木林の中に隠れるように立っていました。
道からは見えないが、じわじわと気配は感じる。
嗅ぎつけるように進んで行くと、雑木の間からただ事ならない巨大な何かが垣間見え……という出会い方でした。
後から考えれば、これは裏口からの訪問だったようです。文化会館の建物の横をずっと行くと、丁寧な案内看板もあり、そこから登るのが正当。
やはりクスの本場は西国。特に九州の大クスとは初めての接触でした。
正面に現れた、期待を上回る大きさには驚くばかり。立ち止まって仰ぎ見ました。