現れました、「武雄の大楠」です。
柵があり、離れた位置で見るに止まりますが、それでも巨大な存在感は波のように押し寄せてくる。
まだ朝で、周囲に誰もいなかったこともありますが、とても静かな樹だという第一印象。
推定樹齢は3000年という。
3000年……認識できる歴史の尺を遥かに超えている。
そこに科学的根拠はどれくらいあるのか?
普通であれば湧き上がってくるはずの疑心が、この樹を前にすると静かなままなのに驚かされます。
あり得るかもしれない。それくらいは既に生きてしまっているかもしれない。
まさに生ける御神体。この姿そのものが信じる力を生むのだと納得させられます。
気が遠くなるような忍耐と幸運。そして、まさに神がかった生命力があってこそ。