群衆のあり方としても色々ですが、この樹(の群れ)の場合、ほぼ円形に林立している。
解説板の測定時点で、この円周は28.6メートルにも及ぶ。2πrとして、直径9メートル以上の範囲。
このゾーン全体がまるでミステリーサークルかストーンヘンジのごとく、びっしり株立ちのカツラに占有されている。
崩れた数段の石段と古びた鳥居……つまり内部への入り口があり、昔から「御神木」というより一種の「聖域」に近い扱いを受けていたようです。
無数のひこばえと萌芽枝に埋もれていますが、真ん中にはごく小さな朱色の祠(社?)の屋根のようなものも見えました。
4件のコメント
RYO-JI
東北は簡単に行ける場所(距離)じゃなくノーチェックなこともあって、どの巨樹も新鮮で楽しませてもらってます。
このカツラはそうですね、個体じゃなく場所ですね(笑)。
もはやどれがだれなのか不明なことに定評があるガジュマル系的な勢力拡大の様相で。
単幹のズドンと太い巨樹のような重量感や圧迫感ではなく、群れという数で圧倒してくるタイプのようで惹かれます。
千本桂と聞いて、千手観音や千畳敷など本当はそんなにないけど凄いからとりあえず千を付ければいいやというアレかと思いましたが、
これは誇張じゃなくかつては1000本超えだったというのも信憑性ありますね。
蝶々狩りのおばさんは真剣なんでしょうけど、ちょっと微笑ましく感じてしまいました(笑)。
近所のカヤもオマケに見ておくには勿体無いくらい立派(に見えます)。
ですが、ジョロウグモだらけとあっては撤退する以外ありませんね。
狛
RYO-JIさん>
僕で言うところの西日本のソレですね。いつかまた必ず訪ねに行きたいと思っております。
で、そうですね、ガジュマルの勢いを北国で見ようとすると、その地位にあるのはカツラということになりそうですね。
木を隠すなら森と言いますが、自前で森を作れるんだからすごい。
解説板にある通り、規模はだんだん縮小しているそうですが、今もかなりの物量です。
幹(群)を見るとまばらに感じるかもしれませんが、それが一体となって作っている樹冠はかなりこんもりとしています。
カヤはおまけ扱いにしてしてしまいましたが、北限という観点なら無視はできないなと。
岩手のクモがみんな巨大で。勝てそうになかったし、踏み込まないでおきました……。
さすがに花巻まで来ると旅行という感じがします。何度来ても、岩手ってのんびりした気分になるんですよ。
ちょっとペースを合わせるのに苦労することもあるくらいです。笑
to-fu
個体ではなく場所、という言い回しに納得です。これは撮り応えのありそうなカツラですね。どこからどう撮っても様になる反面、この巨樹の特徴を捉えた決定的な一枚を撮ろうと思うとひどく悩まされる。そんな巨樹に思えます。千本…絶対数えてないだろ!とツッコみたくもなりますが、でも確かに千本くらいありそうにも見える。こちらの「糸井の大カツラ」という巨樹ととても良く似ている印象で冒頭の写真を見てその巨樹を思い出しました。随分初期の頃に訪問したので久しぶりに行きたくなってしまいましたよ。この時期のカツラの香りはいいですよねえ。あのいやらしくないふわっとした甘い香りは病みつきになります。
そしてまたもマルミガヤですか。カヤの巨樹として数値上は並ですが樹勢は良さそうに見えますので、100年200年先には一層有名なカヤの木になっているかもしれませんね。この枝ぶりのまま6m台まで成長できれば、かなりの見応えがありそうです。
狛
to-fuさん>
これ一個が神社と言ってもあながち間違いではないと思いますね。
「糸井の大カツラ」を今一度見ましたが、こちらの千本桂もあの個体のように瑞々しく逞しい時期があったのだと思います。
今はそういう時期を超え、崩壊しつつも外側へ分身を増やそうとしているように見えます。
それでもだいぶ葉の付きはよく、車から降りてすぐにあの甘い匂いに包まれました。
いいですよねえ。秋の巨樹訪問って感じが……ん? ギンナン……いや、あれは。笑
そう、意外だったのが、「上住郷の榧の木」、どう見てもマルミガヤなんですよね。
特徴的にはよくある大きなカヤですが、北限超えであることや、明らかに人為的に持ち込まれたマルミガヤという点、面白いと思いました。