小高い丘のような地域になり、車を停めて細い道を登っていくと、頂上に大クスが待っていました。
坂道を登りきったところで、巨大な象がこちらを見つめて待ち構えている……。
そう書けばかなり幻想的なシーンですが、その感じ・気分を実際に味わえてしまうのが巨樹探訪の醍醐味です。
「壇の大クス」。
幹周10メートル以上という数値に終わらず、この重量級の単幹の迫力は相当なものです。
勢力旺盛なクスは、ともすれば株立ちになってしまい、数字だけで判断して見に行くとちょっと見当が外れることもあります。
あれ? 樹を見にきたはずなのに林を見てないか? というような。