それとも、築山ごと根で呑み込んでしまった?
いや、白っぽく変色して樹皮の感じが異なる高さまでは土に覆われているべき……そう見えて仕方がない。
この根幹部を見ていると、強い渇きを感じます。
異形は異形でも、降雪による豊富な水量に育まれた裏杉たちとは決定的に環境が違う。
洞杉や台杉と同等の生命力がこのスギに宿っていたとして、乾燥した関東平野の只中では発揮できそうもない……。
そのせいもあるか、ご神木的なオーラが感じられない……
というか、ほとんどの参拝者が気づかず、気づいても一瞥しただけで通り過ぎて行ってしまいます。
しつこくカメラを向けていると、ようやく数人が戻って来てスマホを向けていましたが……。
常に気遣っているのは、後ろにある超絶レトロなお土産物屋さん「杉本屋」さんくらいなもんだ。