玉杉を「日本一」と称え、自分たちで「1500才」だと決めた。
玉杉を日本一愛している。どれほどの価値を持つものであるかを自ら決め、これからもずっと守って行こうという決意表明をした。
誰々という偉人に関係するから有難いだとか、現世ご利益があるから敬うべきとか、そういうことは全く抜きに。
「巨樹を思う」とは、どういうことなのか。
ひいては「巨樹とは何なのか」。
いや、「何であって欲しいのか?」 ……かな。
その点で、玉杉は紛れもない「日本一」の巨樹だと思うのです。
(こちらの写真のみ、2015年訪問時の撮影。沈みつつある夕日の中の玉杉。)
4件のコメント
to-fu
素晴らしい巨杉。この杉は東北ノーマーク勢の私でも、いつかは…とマップに登録していました。今回初めて山五十川のバックグラウンドまで調べましたが実に興味深いところです。山五十川歌舞伎と山戸能、この小さな村落に2つの無形民俗文化財があるだなんて。
それにしても背景のストーリーを抜きにしても言葉を失うくらいに立派な杉ですね。この形状から「月瀬の大杉」を思い出しました。あちらは立地もあって枝の伐採など随分と人間の手が入っていますが、もし伸び伸びと成長していたらまさにこのような姿になっていたのかもしれません。我が関西圏であったら間違いなく天狗が住んでいるだの様々な逸話を与えられていそうなものですが、この淡白かつ「そんな装飾いるか?これだけ凄い杉なんだよ。誰だって一目見たら凄いって分かるだろ。」みたいな管理者の自信や誇りが窺えるようで、案内板の素っ気無さまで心地良く感じました。
山形か…とてつもなく遠く感じますが、そうは言っても所詮日本国内ですからね。山形県内だけでも回りきれないくらいの凄い巨樹があることが分かりましたし、これはいつかなんて言ってないで具体的なプランを練らなければいけないかもしれません。
狛
to-fuさん>
山五十川は人口600人ほどの村ということですが、無形民俗文化財の維持継承、この玉杉の管理だけでも相当なお役目だと思います。
石徹白も似た感じがある土地ですが、我々からはちょっと想像もつかないような人生と毎日がありそうですね。
そうそう。笑 関西だったら天狗サンが住ってますね、この規模の巨樹には。
今回の訪問を書き起こしてみて、考えたのは、僕も「月瀬の大杉」のことでした。
双方とも、土地の方々が宝のように守り、誇りにしているということが手に取るようにわかる巨樹です。
その伝統そのものがすなわち樹齢であるというような。不思議なことでもありますが、そういう「感じ」、現地に立つと、意外なほどに伝わってくるものです。
それもある意味条件づけなのかもしれませんが、まだ知らない日本の側面を見、こうして「素晴らしい!」と思えるということ、しみじみ、巨樹を追っていてよかったなあと思います。
山形は魅力いっぱいの土地です。実は宮城よりもだんぜん山形が……おっと、これ以上は言いませんが、もし東北にお越しのチャンスあらば、サポート致します!
食べ物もおいしいですよー。ぜひぜひ。笑
RYO-JI
再訪したいと思うこともそうですが、実際に再訪するのは少ないですよね。
その中でも5年後に念願叶ったというのは大変喜ばしいことだと想像します。
それだけの巨樹だと思いますし、写真からもそれが充分に伝ってきますよ。
しかし山形県は何とも恐ろしい土地ですねぇ。
「石山の大スギ」のすぐ近くにこんなスギが存在しているだなんて。
どちらも例の杉見立番附に登場しているランカークラスなのに・・・いや、山形県マジ凄い!
訪問する際は、車で通過する他府県の巨樹に立ち寄りながら・・・じゃなくて一気に飛行機で山形に降り立ち、
山形の巨樹を堪能し尽くす(それでも出来なさそう)方が良いのでは?と思ってしまいます。
狛
RYO-JIさん>
自分イチオシの巨樹です。笑
今回のクライマックスは玉杉再訪! と、それだけは最初から決まっていてプランを組んでます。
いやー、やっぱりこの巨樹はすごい。改めて感動してしまいました。
石山の大杉とは近く、本文中に書きそびれてしまいましたが、同じ熊野神社なんですよね。
年代的にも近いものがあるんじゃないかと思うし、ひょっとしたら縁があったり……太古の昔のことでわかりませんが。
どちらも1000年以上と言われて疑問を抱かないようなすごい巨樹です。
そうそう、山形県の巨樹だけで非常に濃ーいですから(山奥まで潜ってると出てこられなくなる)、切り分けた方がいいかも。
あとはお肉にお酒ですよ。ええ。
RYO-JIさんにもぜひお越しいただきたいですね!