「これも裏杉の一形態であろう……」
とか、地が地ならとか知ったかぶりで済ませそうですが。
(※標高が500mほどある山地のため、積雪の可能性はあると思います。)
周囲の杉に同様なものがないのもまた不思議。
他の巨杉にしても、その際だった孤独さこそが「お手植え伝説」などを生んだのでしょう。
牡丹杉の伝説を記した解説板は入り口にあり、数十メートル離れているので、見逃しそう。
1200年の昔、京都の巫女17人が土佐へと流された……。
どんな重罪で追放されたものか……山岳信仰と一緒に織物や薬草の知識を広め、樹を植えながらこの地まで達したらしい。
たしかに、山伏などの力を借りずにこんな深山まで到達するのは不可能でしょう。「天狗杉」の別名は意味深です。
彼女らが都から持ち込んだ苗が成長したのだとすれば、牡丹杉の孤独と個性を説明できるかもしれません。
神社境内にあった屋根付きの建物は、地区に室町時代から伝わる「百手(ももて)」という弓を射る神事の射場だったらしい。
現在も継承されているのか、ぱっと見にはわかりませんでした。