愕然としながらシャッターを切っています。
魅力や個性がないのとは違う。
あまりにも大きく、高く、そばに立つと息を飲むこと間違いなし。
幹はきれいな垂直を維持して高く高く育っていますが、全域で太さもほぼ変わっていないように見える。
そのため、どこか人工物めいた、塔のような存在感さえ感じる。
プレキャスト・コンクリートで同じ形の円筒を作り、ひたすら積み重ねてみた、みたいな……。
鉄ではこんな直径のものは作れないだろうし……いや、コンクリートでもワイヤーでテンションを加えなければ無理?
などと考えると、このバランスと造形は巨樹でしか成し得なかったものではないか、とも思えてきます。
こんなものがドン! と何百年も存在し続けているのは、単純に物体としてとんでもないことでしょう。