個性的なビジュアルの「神代杉」と同じく、こちらも高崎市を走行中、偶然見かけて立ち寄った巨樹です。
手前の交差点へ通りかかったところ、傍らに太い幹が見える。
(呼ばれている気がする……)
……で、とっさにその樹が生えている公園らしき広場に車を寄せました。
ボリュームのある姿からタブではないかと予想したのですが、北関東ではさらに珍しいことに、クスでした。
クスといえば、筆者はこの四ヶ月後に九州から始まる長旅へと出発し、十数本連続で巨大クスを見るという運命にありますが(くわしくは「2017年・九州~関東 巨樹旅」をお読みくださいね)、茨城の南部ですらクスは珍しい。
単純にクスが寒さに弱い南国樹種であるというだけでなく、千葉・茨城での植生を考えると、同じ常緑種のタブやシイが、西日本で言うクスの座に就いている印象を受けます。
それだけに、群馬県でのクスの姿は目を惹いたということでしょう。