スダジイの巨樹の常で、巨大な幹には空洞が多い。
複雑に入り組んだ幹姿は影を含み、晴天下でも不気味なほどです。
分岐した幹と、そこからの大枝がかなりのボリュームなのもあって、近寄りがたいような迫力を発散しています。
巨樹DBでは、2000年の追加計測として幹周6.1メートルとありますが、本当にそれくらいしかないのか? と疑う巨体です。
目測では、8メートルだと言われてもすんなり鵜呑みにできるスケール感がある。
計測箇所は最もくびれた箇所になりそうで、実際メジャーを当ててみたかったのですが、片側は完全に崖になっており、無理しない方が良さそうです。柵がない上、笹や草で覆い隠されてズボッといくので、くれぐれも気をつけて。
4件のコメント
to-fu
茨城北部といえばどうしても山間部に大物が揃っているイメージがあり海沿いはチェックしていませんでしたが、これは素晴らしいシイではありませんか。6号線沿いということでアクセスが良すぎるが故に逆に他の大物たちの立地から浮いてしまっているようで、狛さんが偶然発見できたことに何やら運命じみたものを感じます。
拝殿側から見た姿も迫力がありますが、やはりキモは国道側からの眺めですね。まるで同行していたかのように発見した瞬間の狛さんの興奮が伝わってきますよ。私なら興奮のあまり脇見してしまって事故を起こしていたかも。しかしこれは是非とも幹周を測定してみたいですねえ。二人いれば何とかなるか?かなり危険そうではありますが。しかし唐突な根本の福助に笑ってしまいました。福助は今までにないパターンです 笑
狛
to-fuさん>
茨城って、よく考えるとなんでもありますよね。海も山もそこそこ険しいという。笑
いつもはもっと先まで高速で行ってしまうので、このシイに関しては本当に偶然の出会いでした。
え、アレって……うわあああっ! みたいな。びっくりしましたよ。タイヤがバーストするところでした(実際にバーストしたのは別のとき)。
そう、文でも書きましたが、この国道から見た異物感がすさまじく、このシイの一番の特色だと言えます。
お堂との対比もしっかり巨樹を引き立たせてくれていて、なんともギャップある良い絵になっていました。
北茨城方面はto-fuさんとも無縁ではないと(あえて)言えますし、ぜひ機会があれば見て欲しいです。
測るべき樹だとも言えます。福助を踏まないように……ぜったいこれ、踏んだらタタリが……汗
RYO-JI
スタジイの〝陰〟はどこまでも深く果てしない闇のようで、このシイはまさにそれを体現しているような存在。
日当たりが良い高台にあってこのドロドロしさですから、こんなのが森に潜んでいたら絶対に近付けないでしょうね。
とは言いつつ、怖いもの見たさは人間の不思議行動でもあり、ましてや巨樹愛好家としては是非拝見したい一本ですよ、これ。
おっしゃるように国道からの姿が異質、異様、異次元。
まったくのノーマーク状態で目にされたということで、その驚き(歓喜?)は想像を絶するものでしょう。
すぐにでも駆け寄りたいのに仕事で行けず、訪問できたのは二ヶ月後ですものねぇ。
その期間の期待を大きく上回る対峙だったと思うともう・・・その体験が羨ましく感じます(笑)。
そんな驚きのシイに更なる不可思議な福助や達磨の存在、置かれている理由が気になりますね。
単純に祈祷などにまつわるものだと想像しますが、この恐ろしいシイを見ていると生贄?(の身代わり)とか変な妄想をしてしまいます。
狛
RYO-JIさん>
スダジイらしいスダジイでした。いろんな樹形や雰囲気を帯びることができる樹種でもあるし、こうした迫力のある巨樹を見ると、やっぱりこれがスダジイだ! と思いますね。
巨樹からパワーをもらいたい! とか、例の感じで行くときっと逆効果ですが、たまにホラー映画を見たくなるのと同じで、一度気になり出すと、こういうのこそ訪問せずにはいられなくなりますね。
そう、初見してからずっと気になっていたのですが、北茨城は東北からも、茨城の家からも遠い。
この日はほぼこの樹のために行動しました。でも、その甲斐ある巨樹でしたね。
見た目おどろおどろしいですが、達磨も福助も縁起物なので、商売繁盛とか豊漁のためでしょう。
……と思いたい。北茨城はあんこう鍋で有名で、近くに漁港がありますしね。
お越しの際はぜひ。笑