正面に立ってみると、確かにこれは夫婦モミです。
ここへきて、「おいおいどれが一体夫婦モミなんだよ?」と迷う方はいらっしゃらないと思います。
が、足下には「フルナの樅」と名札がありますね。あえて違う名前がついています。
フルナって何のことだろうと、戻ってきてから調べてみました。
先ほどのガンダーラな雰囲気といい、このお寺の方針として読めば、富楼那弥多羅尼子、つまり、釈迦仏の十大弟子の一人とされる「富楼那尊者」のことではないでしょうか。
「十大弟子中では最古参であり、大勢いた弟子達の中でも、弁舌にすぐれていたために説法第一と称された。」
……とのことです。
並いるモミの中でもひときわ大きいという意味で、このありがたい名前をつけたのではないでしょうか。