雌雄異株、つまり性別がある裸子植物であるイチョウ。
雌の木はギンナンをつけます。
実は、お乳を出すための乳銀杏信仰があるのに、気根が多いイチョウには雄株が多い。
立派な乳房があるからと願をかける相手が雄の樹というのはちょっとシュールですが、実をつける必要が無いため、その分の余力で気根を発達させ、巨大化するのでしょう。
この「黄海のイチョウ」はギンナンもつければ気根も大量発生させる雌の巨樹です。
周囲の人はギンナンには興味がないのか、足下には無数にほったらかしになっており……そこから、巨大な母株を讃えるようにニョキニョキ、赤ちゃんイチョウがたくさん誕生しています。
この若葉の黄緑が目にまぶしく、美しい。
一株もらって行きたいような気分になりました。