タイプ的にはまるで裏杉ですね。
山あいの地域なので積雪があるのか、そのためにこんなフォルムに育ったのか?
しかし、他に訪ねた杉は明らかに表杉タイプで、困惑しました。
だとすれば、誰かが北陸方面の神社の御神木などから苗木を移植したとか……。
単に折れ方と斜面による重力の影響で似たような形になっただけかもしれません。
しかし、それ以上に特筆すべきは、この位置関係でしょう。
見る距離と角度によってはしっかり一体となって、巨大なひとつの杉の巨樹に見える。
離れている実態を知ってしまうと興ざめするようですが、この理想的角度で見た姿は、十分二度見三度見に耐える迫力を感じます。
なかなか面白いぞ……と、眺めていて、はたとあることに気づいたのですが。
付かず離れず……。
この杉の位置関係こそ、夫婦長続きの秘訣だと語っているように感じるのは僕だけでしょうか。
適度な距離を置きつつ、見るべき角度から見ればしっかり一体になっているように見える。
うーん、それこそ理想のように思えてなりません。笑