その後の大震災も、大空襲も、ここから一歩も退かずに生き延びた。
これほど立派で健康な樹ですが、ここは「谷中のヒマラヤスギ」と同様、天然記念物には指定されていず、文京区の保護樹木止まり。
地方出身者としては、それでいいのか? と少し不満に感じました。
しかし、マンションの方ではむしろこのクスとの生活をウリにしているようです。
確かに、実際見に行けば、「この樹を毎日眺められるのは幸せだろうな」と思うはず。
クスにとっても、日照は限られるでしょうが、強風や落雷からはビルが守ってくれるはずです。
双方、健やかな暮らしが今後も長く続きますように。
そう願わずにはいられません。
6件のコメント
さかした
数年前狛さんに教えてもらって行って樹と街がマッチしていてとてもよかったんですよね。
そうそう幸せな空気が流れてますよね。
行く途中に真砂坂からスカイツリー眺めたりクスノキの対面の教会が素敵な建物だったりクスノキ以外にも楽しめる。
最近ご無沙汰なのでまた行こうかしら。職場から近いし。
RYO-JI
大都会東京にあるとは思えないサイズのクスですね。
でもそんな思いをこのクスに聞かれたら、逆にコッチが怒られそう。
『いや、ワシはもう何百年も前からココにおるんや。お前らが後から来てビルやら何やら建てたんやろ!』(何故か関西弁)。
それでもこうやって元気に残っていることが奇跡に近いと思います。
寺社の境内にあるなら保護されて残っているのも頷けますが、これってそうじゃないように見受けられますし、
これだけのサイズなら真っ先に建築用に伐採されていそうなのに。
しかし大阪の楠木氏関連のクスを知る身としては、このクスも同じようにシンボルツリーとして大切にされていたのでは?
という推測には大いに納得できるものがありますね。
それにしてもビルの中に佇む姿が物凄く新鮮です。
嘘みたいに(笑)。
巨樹巡りをしていてこういう光景はまぁありませんからね。
私もこれはチェック済の巨樹ですが、東京に行く機会がまったく無くてですね、残念ながら。
to-fu
うーむ。ここの近くも何度も歩いてますが全く記憶にない…
ここから徒歩1~2分程度の秋吉で何度かやきとりを食べた記憶ならあるんですけど 笑
視点が変わるというのは物凄いことですね。
今はむしろこんなクスが立ってるのに印象に残らないなんて頭おかしいんじゃないの?と思ってしまうのに。
それにしても本当に素晴らしいクスです。こんな酷いところ(随分な言いようですが)でもクスは立派に
育つのだなあと感心してしまいました。根回りなんてガッチリ固められちゃってるのに。
改めて思うと東京って意外と緑が多いですよね。ちょっと電車に乗ればすぐ山間部にも行けますし。
もう若くないので流石に二度と住みたくありませんが、たまにはふらふら歩くのも悪くないですね。
僕もなんだかんだ昔住んでいた馬込のあたりは毎年散歩に寄ってしまいます。
私も大阪や奈良、地元京都でも電車移動や都市ど真ん中のときはまず三脚を携行しませんね。
せめてヒューマンスケール兼記念写真用としてGRとゴリラポッド的なミニ三脚くらいは
あってもいいかも、と毎回思うんですけど、かばんを変える時に移すのが億劫なんですよねえ。
狛
さかしたさん>
東京といっても、奥多摩や島嶼ではなく、ど真ん中にこんな巨樹があるとは驚きです。
しかも、そう、行ってみると、皆がこの樹を大切に思っているのがわかりますよね。
谷中から水道橋まで歩いて行きましたが、そこそこ起伏もあり、見所もあるし、良い写真散歩になりました。
いつ行ってもクスは緑が多いし、定番コースにしてもいいなと思います。
狛
RYO-JIさん>
なぜか関西弁笑……でも、クスに喋らせたらと思うと、西の方の言葉ですよね。そう決まってる。
クスには生命力の強さももちろんあるでしょうが、都市への適応力がかなりあるんでしょうね。
大阪の街中にも薫蓋樟のような大物が鎮座していますし、九州でもわりと街中にいます。
環境とともに、確かに、御神木ではない樹を大切にするというところ、江戸っ子の粋なはからいなのかなと思います。
戦災も、用材にされる危機も抜けている。すごいことです。
この眺め、稀少ですよね。
多くの都市計画が植生と生きることをテーマにするでしょうが、ここまでのもの、本当に巨樹と生きているということを見せてくれる。
これからも共存していってほしいですね。
狛
to-fuさん>
いや、それは僕もですよ! 後楽園周辺ぐるぐるも含め、道自体には(この横道は曖昧ですが)既視感あります。
当時はGoogleMapもなかったと思うので、それはそれですが、それにしてもこんな立派な巨樹なら見つけて撮っていない方がおかしいのに。
なんかおもしろいもんないのかな〜、とずっとやってたわりに、こうなんですもの、自分にあきれます。
もちろん、多くの人の尊敬を受けることで綺麗な姿のまま保持されるということはあるでしょうが、尊敬を受けても、こんな高高度の都市の圧迫は、普通樹を殺すものです。
クスは本当にたくましいな、と、惚れ惚れしました。
おっしゃる通りで、今歩いていると、3メートルクラスのイチョウやクスなどが次々目に飛び込んできます。
上野公園や東大敷地内にもクスの大木が並木を作っていました。
僕も久々に歩きましたが、こういう角度からも魅力が多い都市なのだなと感心しました。
大都市圏での三脚携行は辛いですね。身ひとつだし、何かと買い物してしまったりもするし……。
その時のヒューマンスケールの撮り方を考えねばと思いましたが、結局通行人の方に入れさせていただいて。
15-30mmを付けてしまったら、ますますコンパクト三脚から遠のいてしまい……笑