参道の目印から薄暗い森の中へと下っていき……晴れてその説明不要の巨体に対面しました。
これが「真弓神社の爺杉」。
この、思わず足が止まる感覚。
すぐにでも駆け寄りたいのに、全体像が見えたこの位置で、ひとまず息を整えねばと思ってしまう緊張感。
この姿がすでに、自分の中での茨城巨樹ランキングに大変動を生じさせてしまいます。
「見れば見る程」とか「おそらく数値よりも」とか、そんなキャプションは全く必要ない。
この巨大さ。ただそれだけにおいて、恐らくはアレやソレをも超越している。恐るべしダークホース。
巨体ゆえの威圧感はものすごく、ある。
自分の身の安全を一歩一歩確かめるようにして近づく。
近づけば近づくほど、その体躯は視界いっぱいに、際限なく巨大になっていきます。
その道中、多分、意味のわからない変な声を出していたと思います。