宮城県柴田郡大河原町「堤梅団地」訪問

 2023年3月19日(日)。
 前日、仙台は冬の最後の抵抗のような冷え込みと降雪に見舞われましたが、この日は一転して15℃ほどまで上がり、うららかな春陽気。
 巨樹が面白くなるシーズンを前にメインのデジタル一眼レフをメンテに出してしまい、旧式カメラしか手元にない中でしたが、どうしても出歩きたくなる快晴でした。

 桜ももう間もなく……しかし、今の主役はだ。
 念のため環境省「巨樹データベース」でウメの巨樹を検索してみましたが、ウメ巨樹など滅多にない。
 データも乏しく、探索含めて動いていては盛りを過ぎてしまう。
 計画性のなさ? ご指摘ごもっとも。
 しかし自分は今日、梅見をしたいんですよね!!(強引)

 そんなわけで、巨樹に限らず、宮城県内に有名な梅園を訪ねることとしました。
 それが大河原町「堤梅団地」。
 深く考えず、とにかく出発しました。

宮城県柴田郡大河原町堤大井戸96−1

 結果から言えば、一見の価値どころか毎年訪れたいような、素晴らしい梅園!
  所在地はGooglemapにもちゃんとポイントしてあり、Pの位置関係なども合っている。
 ……ただちょっと入口が細く、見落としがちです。  
 看板も設置してありますが、気づいた時には通過しているかも。
 あるいは「ほんとにここを登ってくの?」と。

 途中の道は狭く、側溝や枯れ枝にも気を付けねばなりませんが、一方通行にしてくださっているので、対向車の心配はありません。
 頂上付近の駐車場は7、8台ほど停められますが、この日は一杯で、入れ替わり立ち代わり……という感じでした。

 入口付近から団地内の走行、車窓からの梅景色……を、今回も動画にしてみました。
 ぜひご覧ください。時期の訪問に役立てばうれしいです。

 いやー、しかし……
 桜なんて不要だと言えるくらいの(注:しかしそうは言わない)絢爛たる咲きぶりです。
 小高い山を覆うようにあり、頂上部からはウメの樹々に街の遠景が重なって、スケール感ある景観が楽しめます。

 桜は難しい被写体として悪名(?)高いですが、ウメもまた同等かそれ以上に難しいかも。
 空の青、晴天の光に、この白い花のハイライトは死んでしまいがち、逆に幹は黒く、簡単にシャドーに沈む。
 写真撮りとしても挑戦しがいのある絶景と言えるでしょう。

 いや、それ以前に、うららかな日差し、梅の花の香り、うぐいすの声にほのぼの……。

 空間周波数の悪魔。

 大河原町の観光ページによれば、

「昭和7年旧金ケ瀬村時代に食料増産で山を開墾し、助成金の代わりに梅の苗木を植林し、堤地区の農家約60戸が共同作業を始めたのがきっかけです。」

 実用的観点から造成されたものなのですね。
 現在では6ヘクタールの広さに3000本あまりのウメがあるそう。
 撮りながら観察していても気付きましたが、いくつかの品種があり、色合いの違いを見比べるのも楽しかったです。

 ここまで楽しめるとは!
 また来年以降もこの季節に訪ねてみたい、そして「金ケ瀬梅組合」さん生産の梅製品にもぜひ注目してみたいと思いました。

2024.3.16 再訪

 暖冬とはいえ、3月になってからの寒暖差が大きいせいか、梅の開花状況は例年通り程度に感じられました。
 梅見客の方々も多くおられました。

2件のコメント

    • 佐藤修さん
      コメントありがとうございます。
      本日(2024.3/16)、ちょうど行ってきました。
      五分~七分咲きというところでしょうか。陽当たりの良いところでは満開の木もありました。
      暖かい日が続けば、この先1週間くらいが見ごろではないでしょうか。

      梅まつり等イベントについては、町のサイトに詳細がありました。
      https://www.town.ogawara.miyagi.jp/2875.htm

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