幹周囲を判断する目通り高さより少し上部がさらに太くなっていて、いかにも身が詰まっていそう。数値以上にボリュームを感じます。
大枝にあるのは、キツツキなどが空けた穴でしょうか。茂る枝葉が夏の日を緑色に染めます。
枝が折れた箇所はあるものの概ね健全、まだまだ長い時代を生きられそう。
城が完成した時ただ一本植えられた記念樹だそうで、周囲に同種のものがないのも当然ですが、無口で孤高……のような印象を受けました。
その厳然とした意志で長い年月を生きてきた樹と言っても間違いはないでしょう。
枝張りは広くありませんが、幹の立ち姿が実にかっこいい樹です。それこそ武将のようだとすら感じました。