……まったく予想外、思ってもみなかった強いインパクト。
これが今回の感想です。
前述のように、10年以上経った今でも被災地という印象が強い土地。
果たしてポジティブに向き合えるのか、朧げに不安を感じていたのだと思います。
調べてみると、津波はより北にある国道45号をも超えたそうで、当然この笠松も波を浴びています。
しかし幸運にも持ちこたえ、地元の方の手厚いケアもあって、現在もここまで美しい立ち姿を見せてくれている。
ブルーインパルスにしても、機体を流されるなどして大きな被害を受けたものの、知っての通りの活躍ぶり。
昔と今。
災厄を乗り越え、歴史は綿々と紡がれていく。
笠松は、まさにそのことを実感させてくれる名勝でした。
4件のコメント
to-fu
おおお…これは。
何よりもまず周辺の風景を見てショックを受けました。
そりゃあそうですよね。たった10年で元通りになどなるわけがありません。
(しかしホント、あの特別復興所得税とやらは一体どこに消えてるんだ?)
この笠松さん、よく無事に生き残ってくれたものです。例のサイボーグ松なんかより余程奇跡の一本ですよ。
自分だったらどう向き合うだろう、どう撮るだろうと考えてみたのですが、きっとシャッターを押すことが
出来ずそのまま帰路についていたと思います。もし撮っても確実に日の目を見ることのない全ボツだろうなと。
今は東北で暮らす狛さんだからこそ向き合えた景色であり、巨樹だったのでしょうね。これは撮れないわ…
あ、せめてブルーインパルスを撮りまくってやる!と息巻いて連射していた可能性が高いですね 笑
航空ショー的なものはたまたま見かけたことしかありませんが、オトコノコとして生まれた以上は
一度くらいカッコいい飛行機写真を撮ってみたいものです。撮らないままオジサンになってしまいましたが。
狛
to-fuさん>
冬の田んぼは寂しいもんだ……とだけ言えなくもないですが、現地に行ってみると、やはり「元に戻らなかった」風景を意識してしまいますね。
津波が襲った土地で生き延びた巨樹があるとも思えず、あったとしても急速に衰えるのが常ですから、リサーチ段階から除外しがちです。
その上松の名木とくれば、ただでさえ3年5年先が不安な存在でもあります。
Googlemapで現存を確認しつつ、まだ乗り気ではなかったんですが、この松は良い意味で予想を覆してくれました。
良い松。姿は変わらず美しく、予想よりも壮大。土地の人が大切に思っていることが伝わってきます。
ブルーインパルスは大きなオマケでした。まさかホント見られるとは思ってもいなかったですし。苦笑
ホントに頭の上を飛ばれると、ただスゲースゲー! と撮らずにはいられなくなるもので。単純です。
笠松はここからずっと一歩も動かないわけで、いっそセットで! と強く思った次第です。
RYO-JI
2023年巨樹初め、いやお久しぶりの巨樹撮影おめでとうございます!
私はコロナ禍のなんだかんだに加えて腰痛がアレなもんでまだ当面復帰できそうにありませんが、
こうして狛さんが巨樹を再開されたのを知ってとても嬉しく思います。
広大に土地に見事な樹形の松、素晴らしいですね。
もちろんここは震災による被害を受けた土地であり、そこで暮らしていたであろう人々のことを思うと心が痛いですけど、
それでもシンボルであった松が元気に生き残っている平野を見ると力が湧いてくるような気がします。
地元の方々にはきっと私が思う以上に心のよりどころとなっている存在なのかもしれませんね。
この先もずっと力強い姿を見せてもらいたいものです。
そしてブルーインパルスの飛行に巡り合えただなんで復帰戦にしては上出来過ぎますよ(笑)。
狛
RYO-JIさん>
ありがとうございます! ずるずるとやらない理由を探してしまいがちでしたが、改めて、巨樹を捜し走るのは良いものですね。
腰痛、長距離運転には辛いですよね……早い完治を祈っております。
松は潮に強い樹種ですが、いくらか検索してみると、津波で根上がり状態になっていたとか、傾いていたとか……。
これほど他に何も見当たらない中で今も生き続けている姿に、素直に感嘆しました。
周囲の草刈りなどの手入れも行き届いているし、ダメ押しでブルーインパルスが入ってくると、「今を生きている」のだととても強く実感できます。
まさに地域のシンボルとして、ずっと長生きしていってほしいものです。