さてさて。平地に降りてくると、ただただ空腹だけがリアルに感じられるのでした。
この時点で14時も近い。興奮しきりでまるきり考えていませんでしたが、昼食はどうするのだ。
本当は何か軽食を携行して巨樹のそばで休憩するのがよかったのかもしれませんが、ついチャンスを逃しました。
野立て珈琲の心得があるto-fuさん、RYO-JIさんは巨樹のそばで珈琲休憩を、なんてオツなことも考えておられたようですが、僕がずんずん行き過ぎたかもしれません。すみません。
なかなか候補もなく、時間も昼を過ぎたので、途中にある(そして昨日おあずけを食った)道の駅・「貞光ゆうゆう館」のレストランに立ち寄ることにしました。
ハンバーグ、カツ、カレー、からあげなど、一定のラインナップがあってありがたいのですが……ん? なに? ワニ料理って……
すると、to-fuさんが、勝手に覚悟完了したような目つきで水を飲みながら言うんです。
「ふう……ここへ来てこれか」
サメの次はワニ!? (※かつて我々はサメバーガーというのを食ったことがあります)
いやいやいや! 阿波尾鶏定食(たいへんに高価)ならまだしも、つるぎ町は別にワニの産地でもなんでもないですよ?
注文聞きのお姉さんに対し、彼が自動的に「クロコ3つで!」と言い出さないとも限らず、場を一触触発の緊張感が支配しました(大げさ)。
結果として、実に没個性無難な、カレーやかつや唐揚げをいただいたんですけどね。うん、つまんない選択だった。
おなかすいてて、普通のごはんで満たしたかったんです。
とはいえ、この遅い昼食の不完全燃焼は、3人の翌日の昼食に過度なアクセルを加えてしまうことになるのですが……それはまたその時に。
勿体振る必要もない話題ですが……まあ。
旅路はこれから西へ進路をとり、つまり徳島を横断します。そこで今日一番の大物登場。